貸主に連絡が取れない場合の修理について
相談内容 貸主に連絡が取れない場合の修理について
東京・30代男性
古い一戸建て賃貸を借りております。
先週、下水が詰まり、中庭に汚水があふれてしまいました。
水道業者を呼んだところ、つまりを取ることは不可能であるといわれました。
原因は、大家さんのDIY工事のため、でたらめな配管になっているからです。
そのため、現在、トイレは使用できません。
しかし、改修をしたいのですが、静岡の大家さんに電話が通じません。
また、物件は東京ですが、1軒を2棟に分けて貸しているため、
不動産屋さんは、東京と千葉の業者さんが入っています。
まずは、大家が見つけることが前提ですが、
不動産屋さんも実地に探しに行ってはいません。
すると、不動産屋さんから、
●不動産屋さんがリフォーム業者を呼んで直す
●今後の家賃を大家の口座に払わずに、不動産屋の口座にプールする
という形にしてくれ…と、話がありました。
(まず、住める家に直し、プールしたお金から、工事費の一部を支払い、
大家が見つかり次第、金銭の交渉をするということです)
そこで、以下について、お教えいただければ幸いです。
●この不動産屋さんの提案は適切なのでしょうか?
(あとから大家さんからも家賃の請求などは、されないでしょうか?)
●トイレが使えない今月分の家賃は払う必要があるのでしょうか?
また、工事期間中の仮住まいの費用は、どうなるのでしょうか?
●一連のトラブルに対する迷惑料は支払ってもらえるのでしょうか?
(中庭が汚物まみれになったり、このような手間がかかったりしてます)
□■アドバイス:1
まず、その不動産会社は「借りたときの仲介会社」のようですが、
現在、不動産会社が家主から管理業務を請け負っているのでしょうか?
それとも、家賃は家主に払っていたようですから、
仲介業者の責任で対応しているのでしょうか?
家賃を預ける場合、
●代理権限やその工事代の負担精算などの業務委託は、どの契約によるのか?
を確かめておいたほうが良いでしょう。
最初は不動産会社の善意での対応だったとしても、こじれて放り出されたり、
責任逃れをされたり…など、更に問題が混乱する場合があります。
つまり、どこまで責任を持って対応するのかを、
会社の責任ある見解を確かめてから
(口頭で終わらせずに、きちんと書面などを残すなどして)、
行動したほうが良いと思います。
(一級建築士・中尾正文さん)
□■アドバイス:2
私見ですが、家賃の支払い先が不明の場合は、
法務局に供託するのが一般的となるかと思います。
今回のケースが供託できるかどうかは、私には判断できないのですが、
不動産業者に家賃を預けるのは、万が一の場合を考えると
若干の不安があるかと思います。
大家と不動産業者の関係がこじれますと、家賃未納を理由に
賃貸借契約の解除となることも考えられるかと思います。
供託に関しましては、お近くの法務局にご確認下さい。
その時に、修理費用を差し引きできるかも、ご確認されてはいかがでしょうか。
供託が出来ない場合は、不動産業者と家賃の支払いや修理についての
覚書を作成し、さらにその覚書には、
●万が一の場合は、不動産業者が、家賃と修理に関しては
大家と連絡が取れなかったので、大家の代りに全責任を取る旨
を明記しておけば良いと思います。
その他のご質問は、本来は大家との交渉で決めるべきことと思います。
もし、交渉ができないとか、交渉がこじれれば、裁判ということになるでしょう。
大家の住所等はわかっているはずですから、一応大家を相手に裁判をおこして、
大家が出廷しなければ、あなたの言い分が通る可能性が高くなるかと思います。
(高原開発・涌井さん)

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