店舗工事における責任の所在について
相談内容 店舗工事における責任の所在について
東京・30代男性
この度、スケルトンの状態で店舗物件を借りました。
以前は飲食店だったとのことで、水道の配管、排水の配管は、
そのままの状態でした。
貸主からは配管についての説明は一切ありませんでした。
そのため、こちらも当然、その配管が使えるものと思っていまして、
内装工事を進めました(厨房のため、床に傾斜がついていたため、
モルタルでレベルをだして、床上げしました)
ところが、内装ができあがった後、トイレの手洗い器の排水が流れません。
貸主に伝えたところ、一度、洗浄業者をいれてくれましたが、
結局はなおりませんでした。
そして、
「どうして配管の状態を検査せずに使用するのか?」
「内装完成後では、何もできない」
と主張されました。
この排水の配管は既存の配管につながっています。
工事した水道業者に伺うと、
「配管が立ち上がっていれば、使用できるものと思って工事を行うのが通常だ」
という回答です。
このような状況なのですが、これから発生する配管の修理費、
それに伴う内装工事のやり直しなどは、誰が負担すべきなのかを、
ご助言いただければ幸いです。
□■アドバイス:1
幾度か投稿分を拝見させていただきましたが、難しい問題ですね。
投稿内容では店舗の配置などがいまいち想像できないのですが、
飲食店舗の後の配管は油などで目詰まりしていることがあります。
今回の場合、家主側が配管洗浄をいれてもなおらないということは、
おそらく勾配に問題があるのではないかと思います。
スケルトン状態で貸す場合は、
●いわゆる本体上の設備配管(パイプスペースより突き出した部分)まで
が、家主側の設備と、我々も認識するのですが、今回の場合は前の賃借人の
設備された店舗内の配管を一部利用されているのではないでしょうか?
それであれば、おそらく家主側にも、配管のやり直しによる費用を求めるのは
非常に難しいと思われます
(店舗内の配管を「設備」として貸していたのなら、別ですが…)。
それよりも、設備する前に既存の配管が実際に使用できるか調査するのも
当たり前に考えられますので、施工した工務店さん自体に問題があるように思います。
安易に回答しにくいのですが、トイレの手洗いとパイプスペースが近距離にある
のであれば、多大な工事にもならないようにも思います。
工務店さんに、
●実際に機能することが当たり前なので、その状態にして、
再度、引渡ししてもらうように交渉すること
が順当ではないでしょうか?
お望みの回答になっていないかも知れませんが、
今までたくさんの店舗を仲介させていただいた経験からの回答です。
(アムネッツ・滝本さん)
□■アドバイス:2
滝本様の見解で問題ありません。
家主側が、特段の店舗の賃貸業者専業で、当然しかるべきアドバイスが
期待できるのを、黙っていたとかの重大な過失が明白な場合を除いて、
あなたの期待する形で、家主の責任は問えないでしょう。
一般的に工事元請の責任です。水道業者の言い分も良くはないですが、
よくあることで、その責任追及も現実的でありません。
このような事もありうると予測するのがプロで、
この工事にプロが関わっていなかったに過ぎません。
現場監督が工事契約上いるなら、その人やその人が属する組織、つまり、
●工事が完成して使用目的が果たせることを請け負った者
が責任を取ることになります。
あなたがその人を兼務しているなら、あなたということになりますが、
投稿内容では不明です。
曖昧で工事をなさったのなら、発注契約に不備があったのでしょう。
工務店にしろ、ご依頼の先がそれなりの建築技術レベルだったということと思います。
一級建築士・中尾正文
■□相談者より
滝本様、中尾様、迅速で丁寧なご回答どうもありがとうございました。
非常に助かりました。今後の参考にさせていただきます。

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